金曜日の夕方、友人から鳴るLINEの通知。
「今日、仕事終わったら飲みに行かない?」
昔の私なら、何も考えずに即答で「行く!」と返信していました。しかし、債務整理をして借金返済中の私にとって、1回の飲み代「5000円」はまさに死活問題です。
とはいえ、素直に「お金がないから」とは言いづらい。でも、誘いに乗ってしまえば今月の返済計画が確実に崩れる……。
この板挟みで常に胃を痛めていた私が編み出した、人間関係を壊さずに誘いを断る「魔法のフレーズ」と、交際費に対する考え方の変化をお話しします。
「1回だけなら…」が命取りになる理由
「せっかく誘ってくれたし、1回くらいならなんとかなるか」
その甘い考えこそが、借金体質から抜け出せない最大の原因でした。
5000円は、弁護士費用の積立「数日分」に匹敵する
居酒屋での2時間は確かに楽しいです。しかし、その代償として支払う5000円は、当時の私の食費の約1週間分であり、弁護士費用(あるいは毎月の返済)の積立額の大きな割合を占める金額でした。
その場しのぎの楽しさを優先して、後から数日間の極貧生活に苦しんだり、返済日に通帳の残高を見て青ざめたりする現実。
「一時の快楽よりも、1日でも早く借金を終わらせる方が絶対に優先順位が高い」と、自分に強く言い聞かせる必要がありました。
お金がないのに見栄を張る「惨めさ」
また、無理をして飲み会に参加しても、心から楽しめない自分がいました。
お会計の時に「割り勘で5000円ね」と言われ、財布の中にある数枚の千円札を数えながらヒヤヒヤする情けなさ。メニューを見ながら「一番安いおつまみはどれだろう」と計算してしまう惨めさ。
お金の心配をしながら見栄を張って参加する飲み会に、5000円を払う価値はどこにもないということに気づいたのです。
私が実際に使っている「最強の断り方」3選
お金を理由にすると「じゃあ奢るよ」と言われたり、哀れまれたりして厄介です。そこで私が実際に使い、角が立たなかった3つのフレーズを紹介します。
①「体質改善(ダイエット・筋トレ)中だから」
最もカドが立たず、相手も納得しやすいのが「健康」を理由にする方法です。
「ごめん、今ガチで体質改善(ダイエット)してて、お酒と外食を控えてるんだよね」
こう言えば、無理に「いいじゃん、今日くらい」と誘ってくる人は少ないです。さらに「落ち着いたらこっちから誘うね」と添えれば、相手を嫌って断っているわけではないことが伝わります。
②「資格試験の勉強で、夜は予定を入れたくなくて」
前向きな目標(自己投資)を理由にするのも非常に有効です。
「実は今、資格の勉強をしていて、夜はどうしても時間を確保したいんだ」
私の場合は、資格ではなく「副業のブログ執筆」や「家計管理の勉強」をしていましたが、夜に自分の時間を作って頑張っていること自体は事実なので、完全に嘘をついている罪悪感もありません。相手も「それなら頑張って」と応援してくれます。
③ 断る代わりに「安い代替案」を自分から出す
どうしても会いたい友人からの誘いの場合は、ただ断るのではなく、こちらから主導権を握ってハードルを下げます。
「夜の飲みは最近控えてるから厳しいんだけど、日曜の昼間にカフェでコーヒーでも飲まない?」
こう提案するのです。これなら5000円の飲み代が、500円のコーヒー代に変わります。お酒が入らなくても、シラフで本当に話したいことだけを語り合える、とても有意義な時間になります。
誘いを断り続けて分かった「本当の友人」
こうして誘いを断るようになると、私の周りの人間関係に大きな変化が起きました。
数回断って離れていく人は、ただの「飲み仲間」だった
「最近ノリ悪いな」「付き合い減ったね」
そう言って離れていく人が何人かいました。最初はショックでしたが、冷静に考えれば、彼らは「一緒にお金を使って騒ぐこと」でしか維持できない関係性だったのです。
そんな表面的な関係は、借金を完済して人生を立て直そうとしている今の私には必要ありません。
逆に、「そっか、頑張ってね!また昼間にでもお茶しよう」と、こちらの事情(体調や勉強など)を尊重してくれた人だけが残りました。
飲み会を断ることは、自分にとって本当に大切な人を見極める「人間関係の断捨離」でもあったのです。
まとめ
借金返済中、友人からの誘いを断るのは、最初は死ぬほど勇気がいりますし、孤独を感じることもあります。
でも、その「孤独な時間」と「浮いた5000円」が、確実にあなたの借金解決のスピードを早めてくれます。
完済のゴールテープを切った日。本当に大切な友人をご飯に誘い、「あの時は付き合いが悪くてごめん。今日は私が奢るよ!」と心から笑って言える日を目標に、今は勇気を持って誘いを断りましょう。
FAQ(よくある疑問)
Q:会社の付き合い(歓送迎会など)はどうしていますか?
A:どうしても断れないオフィシャルな歓送迎会だけは、あらかじめ用意している「予備費(積立)」から捻出して参加し、必ず一次会で帰る(二次会には絶対に行かない)ようにしています。一方で、ただの愚痴大会のような部署の突発的な飲み会は、「今日は家でやることがあるので」とすべて断っています。
Q:「もしかして金欠なの?」とストレートに聞かれた時は?
A:親しい友人であれば、「実は将来のためにガチで貯金生活をしてて、今はストイックモードなんだよね」と笑い飛ばしてごまかします。
「借金がある」とまで深く言う必要はありませんが、「節約に挑戦している」という事実自体は隠さずにオープンにしてしまった方が、その後の付き合いがずっと楽になります。
