ETCカードが作れない!債務整理中の帰省・旅行の移動手段はどうしてる?【高速道路問題】

弁護士の指示でクレジットカードにハサミを入れた数日後。
ふと、ある重大なことに気がついて冷や汗が出ました。

「あっ、ヤバい。車のETCカードも使えないじゃん……」

車のサンバイザーに挿しっぱなしだったETCカードも、クレジットカードの付帯サービスである以上、本体を解約すれば当然使えなくなります。

「これからの帰省や家族旅行はどうすればいいの?」
「まさか、毎回一般レーンでお金を払うの?」

焦った私が、一般レーンでの屈辱を乗り越え、最終的にたどり着いた解決策と、移動手段に対する考え方の変化についてお話しします。

現金払いの「一般レーン」を久しぶりに通った日

ETCカードが使えなくなった直後、どうしても車で遠出する用事がありました。
何年かぶりに、高速道路の「一般(現金)レーン」を通った日のことは今でも忘れられません。

後ろの車からのプレッシャーと小銭探し

料金所に近づき、緑色の「一般」という看板を目指して車線を変更します。
窓を開け、発券機からチケットを受け取る。ここまではいいのです。

問題は降りる時です。
財布を取り出し、料金所のおじさんにチケットを渡して金額を聞き、慌てて小銭を探す。
ふとバックミラーを見ると、後ろには大きなトラックが並んで待っています。

「早くしなきゃ」
「ETCなら一瞬で通り抜けられるのに……」

そんな謎の罪悪感と焦りで、変な汗をかきました。ETCの便利さに慣れきっていた私にとって、現金払いは想像以上にストレスでした。

深夜割引・休日割引が効かないという金銭的ダメージ

さらに私を打ちのめしたのが、「料金」です。
ETCを利用すれば、深夜割引や休日割引などで30%ほど安くなる区間があります。

しかし、現金払いだと当然「定価(通常料金)」を払わなければなりません。
債務整理中で1円でも節約しなければいけない時期なのに、移動コストが跳ね上がる。この矛盾に深く悩まされました。

救世主「ETCパーソナルカード」の存在を知る

「どうしてもETCカードが欲しい。でもブラックだからクレカは作れない」
ネットで必死に検索した結果、一つの救済策を見つけました。

ブラックリストでも審査なしで作れる唯一のETC

それが「ETCパーソナルカード(通称:パソカ)」です。
これは高速道路会社6社が共同で発行しているカードで、クレジットカードのような「信用審査」がありません。

その代わり、「デポジット(保証金)」を事前に預けることで発行してもらえます。
信用情報機関(CICなど)を見られないため、債務整理の真っ最中でも、ブラックリスト入りしていても問題なく発行できた時は、本当に飛び上がるほど嬉しかったです。

最大の壁は「初期費用のデポジット(最低2万円〜)」

ただし、このカードには最大の壁があります。それが初期費用のデポジットです。

毎月の平均利用見込み額の4倍(最低2万円から)を、預り金として最初に振り込まなければなりません。
(※あくまで預り金なので、解約時には戻ってきます)

当時の私は弁護士費用の積立中で、貯金はゼロ。
この2万円を捻出するために、お弁当を持参し、水筒を持ち歩き、2ヶ月間お小遣いを極限まで削りました。
でも、その苦労をしてでも手に入れる価値があるほど、ETCは生活に必須だったのです。

車以外の移動手段も見直す良い機会だった

パーソナルカードを手に入れるまでの間、そして手に入れた後も、私の「移動」に対する価値観は大きく変わりました。

近場のお出かけは「下道(一般道)」を楽しむ

以前は、「1時間短縮できるから」と、ちょっとしたお出かけでもすぐに高速道路に乗っていました。
しかし、現金払いの痛みを味わってからは、「下道(一般道)で行けないか?」をまず考えるようになりました。

下道でドライブしてみると、今まで通り過ぎていた道の駅に寄れたり、新しいお店を発見したりと、意外な楽しさがありました。
「時間はかかるが、お金はかからない」
そんなスローライフへの価値観シフトは、借金体質を改善するのに一役買ってくれました。

長距離帰省は「夜行バス」や「LCC」の現金払いで

一人で実家に帰省する時も、必ずしも車を使う必要はないと気づきました。

ガソリン代と高速代(現金)を計算してみたら、一人なら「夜行バス」の方が圧倒的に安かったのです。
バスやLCC(格安航空)のチケットなら、コンビニ払いやデビットカードで決済できます。

自分で長距離を運転する疲れもなくなり、結果的に節約と体力温存につながりました。
「車が一番」という固定観念を捨てる良いきっかけになりました。

まとめ

債務整理をしてクレジットカードを失っても、「ETCパーソナルカード」を使えば、今まで通り高速道路のETCレーンを通過することは可能です。
初期費用のデポジットさえ用意できれば、ブラックリストの不便さを一つ潰すことができます。

ただ、私はこれを機に「本当に高速道路を使う必要がある移動か?」「車以外の手段はないか?」を考えるクセがつきました。

「不便」はただの苦痛ではなく、生活の無駄を見直す最高のチャンスだったと、今なら胸を張って言えます。

FAQ(よくある疑問)

Q:デビットカードにETC機能はつけられませんか?

A:一部の銀行(地方銀行など)で、デビットカードにETC機能を付けられるサービスも存在はしますが、非常に稀であり、独自の審査が厳しいため確実ではありません。
手間や確実性を考えると、高速道路会社が公式に発行している「ETCパーソナルカード」を申し込むのが一番の近道だと思います。

Q:親(配偶者)のETCカードを自分の車に挿して使っても大丈夫ですか?

A:ETCゲートのシステム上は、ETCカードの名義人と、車の名義人(車載器のセットアップ情報)が違っていてもゲートは開き、正常に清算されます。
私もパーソナルカードが届くまでの間、妻名義のETCカードを借りて、後で利用分の現金を妻に渡していました。
(※ただし、カード会社の規約上、カードの貸し借りは原則禁止されているグレーゾーンですので、あくまで家族間の緊急避難的な自己責任の範囲という認識でいてください)