iPhoneの分割審査に落ちた?ブラック期間中のスマホ機種変更の実態【一括払いの壁】

「申し訳ありません、今回は分割払いの審査が見送りとなりました……」

携帯ショップのカウンターで、店員さんから気まずそうに告げられた時のあの空気。
思い出すだけで、今でも変な汗がじわっと滲んできます。

債務整理後、不注意でスマホの画面をバキバキに割ってしまった私。
「まあ、機種変更して月々の支払いに乗せればいいか」と軽く考えていましたが、そこで直面したのは「10万円の一括払い」という絶望的な壁でした。

今回は、ブラックリスト期間中に私が味わったスマホ機種変更のリアルな実態と、そこから学んだ「見栄を張らないスマホ選び」について書きます。

分割払いは「借金」だという当たり前の事実

現代人にとって、スマホを24回や48回の分割払いで買うのは「当たり前」の光景です。
しかし、債務整理をした人間にとっては、この当たり前が通用しません。

携帯電話の分割審査はCIC(信用情報)を見られる

当時の私は、「スマホの分割なんて、毎月の電話代と一緒に払うだけの手続きでしょ?」と軽く考えていました。
しかし、端末の分割購入は立派な「ショッピングローン契約(借金)」です。

分割契約を結ぶ際、携帯会社は必ず「CIC(指定信用情報機関)」などのデータを照会します。
私の信用情報には、債務整理による「異動(金融事故)」の文字がバッチリ記載されています。
ブラックリストに入っている以上、最新のiPhoneを分割払いで買う権利は、私にはもう残されていなかったのです。

店員さんとの気まずい沈黙と、逃げるように帰った日

審査結果の画面を見た時の、店員さんの「あっ……(察し)」という顔。

「あの、一括払いであればそのままご購入いただけますが、いかがなさいますか?」
と、気を遣って提案してくれましたが、手持ちに15万円なんて大金があるわけがありません。

「あ、いや、今日はちょっとやめておきます。また考えます……」

引きつった笑顔でそう誤魔化し、逃げるように店を出ました。
「自分はもう、普通の人が普通に買えるものすら買えないんだ」と、惨めさで押しつぶされそうになった日でした。

私がたどり着いた「中古スマホ」という選択肢

バキバキの画面のまま数日過ごしましたが、やはり限界があります。
新品を一括で買うお金はない。分割もできない。
そこで私が必死に探して見つけたのが、「中古スマホ」という選択肢でした。

「イオシス」や「ゲオ」で中古端末を探す旅

新品が無理なら、中古で買うしかありません。
ネットで「イオシス」や「ゲオオンライン」などの中古スマホ専門店を物色し始めました。

調べてみて驚いたのですが、中古スマホ市場は非常に充実しています。
「Aランク(美品)」は少し高いですが、「Cランク(傷あり)」などを選べば、数年前のモデルが驚くほど安く買えることに気がつきました。

「どうせ自分で使ってもすぐ傷がつくんだから、これで十分じゃないか?」

型落ちでも、Androidでも、LINEとYouTubeは見れる

私は冷静に自分のスマホの用途を振り返りました。
やっていることと言えば、LINEでの連絡、ネット検索、あとはYouTubeを見るくらいです。

「最新のiPhone Proシリーズなんて、私には完全にオーバースペックだったんだ」

そう自覚した私は、数年前の型落ちモデルを、ネット通販で「現金一括(デビットカード決済)」で購入しました。
お値段は3万円台。これなら、なんとか手持ちの生活費から捻出できる金額でした。

スマホを「ステータス」から「単なる道具」へ

この「中古スマホを一括で買った」という経験は、私の価値観を大きく変えてくれました。

借金してまで最新機種を持つ意味はあったのか?

以前の私は、カメラの高機能さなんて使いこなせないのに、「周りから遅れたくない」「なめられたくない」という見栄だけで、15万円もする最新スマホを当たり前のように分割で買っていました。

「それが借金を膨らませた一因でもあったんだな」と、審査に落ちて初めて気がついたのです。
借金をしてまで最新機種を持つことに、一体何の意味があったのでしょうか。

「自分のもの(借金なし)」という安心感

今私が使っているのは、中古の安いスマホです。
でも、ローンが一切残っていない、「100%私の完全な所有物」です。

月々の携帯代の請求に「端末代(分割金)」が乗ってこないので、通信費自体も劇的に安くなりました。
誰にもお金を借りずに、自分の持っているお金だけで道具を買う。この当たり前のことが、こんなにも心に「安心感」をもたらしてくれるとは思いませんでした。

まとめ

債務整理をすると、向こう5年〜10年はスマホの分割購入ができないと思ったほうがいいです。

でも、それは罰ゲームではありません。
「身の丈に合わない高額ガジェット」を買うのを強制的に止めてくれる、強力なストッパーです。

画面が割れていない、普通に動く中古スマホを現金で買える。
それだけで、生活するには十分幸せなことです。
もし今、審査に落ちて落ち込んでいる人がいたら、ぜひ「中古スマホ」という賢い選択肢に目を向けてみてください。

FAQ(よくある疑問)

Q:10万円以下のスマホなら審査に通ると聞いたのですが?

A:確かに、割賦販売法には「10万円以下の生活必需品」であれば、詳細な支払可能見込額の調査を省略できる(審査が甘くなる)という「少額特例」があります。
しかし、これはあくまで「調査が省略できる」だけであり、私の場合は信用情報が完全にブラック(異動情報あり)だったため、数万円の安い端末でも分割審査は見事に落ちました。ブラックリスト入りしている場合は、金額に関わらず一括払いが基本になると考えておいた方が無難です。

Q:家族名義で分割契約してもらうのはアリですか?

A:家族の信用情報に問題がなければ、家族名義で分割契約することは可能です。実際にそうしている方も多いと聞きます。
ただ、私個人としては「もうこれ以上、誰かに借金を肩代わりしてもらう(リスクを背負わせる)のはやめよう」と心に決めていたので、自分のお金で一括で買える中古品を選びました。