「ブラックリストに載ったら、もう一生引っ越しできないのでは?」
債務整理を決断した時、私が一番怖かったのが「住む場所」のことでした。
クレジットカードが作れないのは我慢できても、住む家を追い出されたり、新しい家が借りられなかったりするのは、まさに死活問題です。
結論から言うと、私は債務整理をしてブラックリスト入りした後でも、無事、新しい賃貸マンションに引っ越すことができました。
ただし、適当に物件を選ぶと「審査落ち」の洗礼を受けます。
今回は、私が実際に体験した、ブラックでも家を借りるための「賃貸審査の攻略法」を公開します。
最初の絶望。不動産屋で「審査に落ちる」と言われた日
引っ越しを決意した私は、ネットで見つけた良さそうな物件を扱う不動産屋に足を運びました。しかし、そこで厳しい現実を突きつけられます。
気に入った物件が「信販系保証会社」だった時の罠
内見をして「ここに決めます!」と意気込んだ私に、担当者が申込書を出してきました。
そこには「〇〇カード保証(信販系の家賃保証会社)」という文字が。
実は、家賃保証会社にはいくつか種類があり、クレジットカード会社を母体とする「信販系」の保証会社は、入居審査の際にCIC(信用情報機関)のデータをバッチリ見ます。
「あの、私、過去に債務整理をしていてクレジットカードが作れないんですが……」
そう伝えると、担当者は申し訳なさそうに言いました。
「あー……それだと、ここの保証会社(信販系)の審査はまず通りませんね。カードが作れない方は、保証審査も弾かれてしまうんです」
これが、ブラックリストが直面する賃貸の壁でした。
自分の状況を不動産屋さんに正直に話すべきか?
この時、私は一つの決断をしました。
それは、「自分の信用情報に傷があること(ブラックであること)を、不動産屋さんに最初から正直に話す」ということです。
隠したまま申し込んでも、結局審査で落ちて時間を無駄にするだけです。
審査に落ちたという履歴が残るのも良くありません。
恥を忍んで「実は債務整理中でして……」と打ち明けたことで、事態は好転し始めました。
ブラックでも通る!「独立系」保証会社の探し方
事情を知った担当者さんは、嫌な顔ひとつせず「なるほど、でしたらこちらの物件はいかがですか?」と別の提案をしてくれました。
信用情報を見ない「独立系」「LICC系」という選択肢
担当者さんが教えてくれたのが、「独立系」と呼ばれる家賃保証会社です。
保証会社には、CICなどの信用情報を見ない会社がたくさん存在します。
彼らは過去の借金歴ではなく、「今のあなたの収入(家賃支払い能力)と、過去に家賃の滞納トラブルを起こしていないか」を基準に審査をします。
つまり、クレジットカードのブラックリストに入っていても、家賃を払える定収入さえあれば、審査に通る可能性が十分にあるのです。
不動産屋さんの選び方が勝負の分かれ目
この経験から学んだのは、「不動産屋さんの選び方がすべて」だということです。
賃貸のポータルサイトで物件を探すのも良いですが、保証会社がどこかは素人には分かりません。
手っ取り早いのは、地域の事情に詳しく、親身になってくれる不動産屋さんを見つけ、「独立系の保証会社が使える物件を紹介してください」とストレートに頼むことです。
最近は、事情を抱えた人向けの物件探しに強い業者さんも増えています。一人で悩んでネットを眺めるより、プロに事情を話して「通る物件」を探してもらうのが一番の近道でした。
むしろ債務整理後の方が「審査に有利」になる理由
無事に「独立系」の保証会社で審査を通過した私ですが、手続きを進める中で、担当者さんから意外な言葉をかけられました。
借金返済がなくなったことで「返済比率」が改善する
「実は、多額の借金を隠してカツカツで生活している人より、債務整理をして借金が綺麗になっている人の方が、大家さんや保証会社からすると安心なんですよ」
言われてみれば、その通りです。
- 過去の私: 月給25万円だけど、毎月8万円を借金返済に充てている(実質使えるのは17万円)
- 今の私: 借金返済がなくなり、月給25万円をそのまま生活費に充てられる
手元に残るお金が増え、家計が劇的に改善しているのですから、「家賃の支払い能力」という点では、隠れ借金があった頃よりも圧倒的に健全です。
過去の失敗を清算し、リセットしている状態だからこそ、堂々と「今の収入なら払えます」と証明することができました。
まとめ
「ブラックリストだから家は借りられない」というのは、半分本当で半分誤解です。
確かに、信販系の保証会社が必須の物件(最近の綺麗なマンションなどに多いです)は諦めるしかありません。
しかし、保証会社の種類さえ間違えなければ、選べる物件は山ほどあります。
賃貸契約は「信用」の契約です。
見栄を張って身の丈に合わない高級物件を狙うのではなく、今の自分の確実な収入に見合った物件を選べば、住む場所に困ることはありません。
債務整理は、あなたの生活を奪うものではなく、立て直すための手続きなのですから。
FAQ(よくある疑問)
Q:今住んでいる賃貸の更新は大丈夫ですか?
A:私の場合は全く問題ありませんでした。
通常、2年ごとの契約更新のタイミングで、改めて信用情報(CICなど)を厳格にチェックされることは極めて稀です。一番重要なのは「今の家賃を滞納せずに払っているか」という実績です。家賃さえしっかり払っていれば、そのまま住み続けられるケースがほとんどです。
Q:連帯保証人を立てれば信販系でも通りますか?
A:親族などに頼んで収入の安定した「連帯保証人」を立てたとしても、契約者本人(あなた)の信用情報がブラックであれば、信販系の審査は落ちるケースが多いようです。
無駄な審査落ちを避けるためにも、最初から「独立系の保証会社」を使える物件を探すのが最も賢い選択(得策)です。
